2006年01月01日
「バーボンクラブ」 落ち着いた大人の遊び場
近頃はウイスキーがあまり飲まれなくなってきてる、という話をよく耳にする。ワインや焼酎のブームに押されているということで、ウイスキー好きとしては寂しい話題だ。しかし、年配の方を中心にまだまだ強い支持を得ているのも事実。その味もさることながら、形や音まで楽しめるウイスキーならではの魅力があってのことだろう。
国際通りの東の端、ホテル西部オリオン近くの「バーボンクラブ」は、そんなウイスキーの魅力を存分に楽しめるバーだ。小さな入り口をくぐると店内は驚くほどの奥行きで、右の壁一面に上から下まで酒瓶が並んでいる。それに平行して長いカウンターとスツールが並んでいる様は圧巻。照明はテーブルランプのみ、BGMはスタンダードジャズという具合で、まさに落ち着いた大人のバーと形容するのにふさわしい。
ウイスキーからカクテル・泡盛まで品揃えは豊富だが、特筆すべきはバーボン。店名にふさわしく、200種類以上の品揃えだという。しかもリーズナブル。チャージ300円、ウイスキーのシングル550円?、カクテル800円?というのはうれしい誤算である。
メインの客層はやはり30?50代で、数名のグループやカップルが多い。静かに会話を楽しむ姿はそれだけでカッコいいものだ。また、ふらっと一人で訪れるお客さんもいる。常連さんなのか、スタッフとウイスキー談義に興じていた。
ドリンクメニューに劣らず、フードメニューも逸品ぞろい。オススメは『自家製ハムのピクルス添え:800円』、燻製の香りとやや強めの塩味がお酒をよりいっそう美味しくさせる。ピクルスも自家製で、かりっとした歯ごたえとさっぱりした酸味が絶妙。また、ガーリックトーストやサラダ、パスタなども注文できる。乾き物ではなく、しっかりした料理が食べられるというのもこの店の魅力のひとつである。
また、これは後日気づいた事なのだが、この店に入ると五感が鋭くなるような感じがする。必要最低限の明かりがそうさせているのか、料理のオリーブオイルの香りやロック用の氷を削る音、ひんやりとしたウイスキーの喉越しなどをはっきりと思い出せるほどである。明かりのみならず、店内のあらゆるものがバーボンを楽しむために周到に準備されているのだろう。なかなかこういう店にはめぐり合えない。
店内奥にはテーブル席もあるので、団体での利用も可能。ただ、カウンターがメインのお店なので、大人数の場合は電話で問い合わせたほうが無難だ。ラストオーダーは3:00。1件目に飲んだ後、気の会う仲間同士で訪れたいバーである。
※この記事は2005-06-11時点のものとなります。
Posted by しまグルメ at 00:00
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