しまグルメブログ

那覇の海側、若狭大通りの北に、ルイジアナバーの姉妹店がある。
旬のフレッシュ・フルーツのカクテルに、オムライス、シガー、凝った座り心地のソファ、アンティークな調度品、そして、ジャズ。ルイジアナバーに似たところは多い。メニューや意外に気安い価格、スタッフの対応も、大きな違いはないという。

バー鈴木の方が、7年若い。とはいえ、この土地で9年なら、老舗の一つであることにも変わりはないだろう。
決定的に違うのは、立地。道に面した店構え。
入り口のライトアップも美しく、ふらっと立ち寄るのに気軽な感じ。ルイジアナバーは隠れ家風情が魅力に対して、もうちょっとライトな雰囲気。一人で飲みたい夜に、初めて訪れてみたい"大人"ビギナーにも、ちょうどいい。

色でいえば、ルイジアナバーが、タングステンと赤い絨毯が印象的な大人な店なら、バー鈴木は、黒いソファと彩度のやや浅い内装。その分、シャープに都会的な雰囲気を楽しめる。
スタッフは平均25才で、イケメンぞろいの接待上手。女性客にも気楽によれる粋な店だ。実際、女性の常連客も多い。

深夜になれば、彼女をつれて夜の大人のデートにももってこい。松山で深夜まで飲んで、仲間を引き連れて最後に落ち着く、なんて使い方もよくあるようだ。

バー鈴木のオリジナルメニューとしては、まずは石垣牛のステーキ。石垣の高級牛肉を贅沢に使ったステーキの山盛り。普通なら３?4人前で、3,000円から。グループでいただくパーティメニューというところ。
少人数でも対応できるということなので、何人で食べるのかを事前に申告しよう。
モエ・エ・シャンドン（MOET & Chandon）のカクテルも人気のメニュー。フレッシュ・フルーツと本格シャンパンのコラボレーションが、1,500円から楽しめる。
人気のシャンパンを贅沢にカクテルにしちゃうのも、バー鈴木ならしっくり似合う。


知人に馴染みの店を紹介したいことがある。あるいは、デートのときに、「いい店があるんだ」といいたいことがある。観光客の友人に、ひとしきり昼間遊んだ後に、那覇の夜を素敵に演出したいときがある。
そんなとき、雰囲気や料理や粋なドリンクで、センスが問われるこの場面。大人になると、自信をもって紹介できるお店が一つや二つは知っておきたいものだ。バー鈴木は、そんな要求に十二分に応えてくれる。
そして、知人や彼女と一緒に、誰でも気軽に、でもちょっと贅沢を楽しむ。それが、大人の夜の那覇なのだ。

※この記事は2005-06-21時点のものとなります。