しまグルメブログ

住宅街のなかの静かなコーヒー専門店


今回は小禄の素敵な喫茶店の紹介。ここは、コーヒー好きのオーナーが開いた、豆から焙煎する本格珈琲専門店なのだ。

「自家焙煎珈琲　田原屋」は、モノレール小禄駅の近く、GEOとNTTドコモの間の筋道を入ったところにある。目の前は公園、静かな住宅地の中に赤い日よけがオシャレだ。

ゆっくりと階段を上り2階の入り口へ。公園に向いてサンデッキもあり、晴れた日にはここで緑を眺めながらお茶するのも良い。ゆらゆらゆれる涼しげな布のカーテンをくぐって中に入ると、コーヒーの生の豆がかごに入れられてずらっと並んでいる。
こちらの豆は、世界中から選りすぐられたものばかりで、聞いたことのない珍しい名前も多い。豆も販売していて、焙煎の具合もオーダーできるとか。

店内は木の素材を生かしたおしゃれなテーブルが置かれている。よく見ると足の部分は昔のミシン。遊び心が楽しい。
カウンターの上には、ずらっとジャズのレコードジャケットが飾られていて、BGMも渋いジャズだ。オーナーに聞いてみると、ジャズが好きで、バド・パウエル、セロニアス・モンク、ビル・エヴァンスなどがお気に入りだとか。コーヒーとジャズ、素敵なとりあわせだ。

「自家焙煎珈琲　田原屋」は、コーヒー、ケーキ、カレーとそれぞれ担当者がいて、いずれも本格的と人気が高い。
まず、たくさんあるコーヒーメニューの中から「百年木珈琲」というのをお願いした。「百年木珈琲」というのは、樹齢100年という木の豆で淹れたもコーヒーなのだ。苦味が少なくまろやか、不思議にやさしい味がした。一緒にいただいたケーキはマーブルチーズケーキ。本当はニューヨークチーズケーキが有名なんだけど、さすがというか、やっぱりというか売り切れていたのだ。残念。でもマーブルチーズケーキも、なめらかでクリーミー、しっとり感がたまらない。

「自家焙煎珈琲　田原屋」で有名なものがもう一つ、それはエスニックカレーだ。なぜ人気かというと、ご主人がパキスタン人だというスタッフが作るの本格スパイシーカレーだから。
この「パキスタンカレー」はチキンを使ったカレーで、とても複雑なスパイスの味がする。一口食べるとスパイスの風味が広がって中々良い感じなんだけど、あとからどわっと汗が噴出す。そうとう辛い。でも辛いだけじゃない何かがあるからやみつきになりそう。本格的カレーなんてなかなかお目にかかれないので、カレー好きなら是非一度試してみて欲しい。

器やカトラリーにも、インテリアもこだわりがある店。すべにこだわりをもって居心地の良いスペースを作り出している。
ジャズを聴きながら、のんびりとした午後ゆっくりと過ごしたい店だ。

※この記事は2005-09-08時点のものとなります。