しまグルメブログ

白いご飯に刺身、泡盛にグルクンのから揚げ、お祝いに寿司と、何かと生活に関わってくる魚。日本の食文化を代表すると言っても過言ではないこの食材だが、外で食べるとなるとなかなか高い。料理に手間がかかる上、素材の味がストレートに表現されやすい食材だけに、鮮度の保持・職人の技にコストがかかっているのだろう。
最近では肉に押されがちな魚メニューだが、しかしこれが安かったらどうだろうか。もともと日本人の口に合っている食材だ。安価で入ってくる輸入肉なんて目じゃない競争力を持つことになるだろう。
今回紹介する「味のれん」は、鮮度抜群の魚料理をリーズナブルな価格で提供してくれる居酒屋さん。満足いくまで魚料理を食べたい人には楽園のようなお店だ。


味のれんは北谷のフリーマーケットの通りの、もうちょっと先。大きな観覧車から程近い「北谷運動公園前バス停」の向かいにある。黄色い看板に赤い字で大きく「味のれん」と書かれているので、通りからでもすぐわかるだろう。
入り口には大きな水槽があって、小さな滝が作られている。店内どこにいてもこの水の音が聞こえてくるような造りになっていて面白い。驚いたことに、水槽で泳いでいるのは本物のコバンザメ。水族館でもこんなに間近では見られないから、これは一見の価値ありだ。
広々とした店内は100名収容可能。団体客用に40名入る座敷も用意されているので、大人数でも問題なし。大勢でわいわい楽しむ飲み会向きである。

オススメはやはり海産物メニュー。出していただいたのは「刺身盛合わせ10品：1500円」と「カリフォルニアロール：720円」の2点。写真では十分伝えられないのが残念だが、この価格が信じられないくらい迫力満点。どこから食べるか迷ってしまうボリュームである。
まず刺身であるが、まぐろ・かんぱち・サーモン・甘えびなど、食べたいメニューがほぼすべて入っている。どれも水っぽくなくしっとりとしていて切り口鮮やか。付け合せのつぶつぶわさびの辛さが、刺身の甘さをうまく引き出してくれる。ご飯にも酒にも合うメニューだ。
カリフォルニアロールは、まぐろ・アボガド・えびなどの具をほんのりマヨネーズ味で仕上げた彩り豊かな巻き寿司。場所柄アメリカ人のお客さんも多いとのことだが、やはり人気メニューだという。アボガドとマヨネーズの味がまぐろによく合い、意外な美味しさが楽しめる一品となっている。こちらもボリューム満点で、他の居酒屋のおにぎり的な存在である。




海鮮もの以外では、12時間以上も煮込んだ「軟骨ソーキのやわらか煮」、オーナーが自ら仕込んでいる「自家製梅酒」なども人気メニュー。こちらも安価で嬉しい限りだ。

美味い・安いとなれば、週末はもちろんいっぱい。特に第２・第３土曜などは摸合も多く、予約なしでは入店できないほど繁盛している。少人数だからと油断していると入れないこともあるので、電話確認は忘れずにしておこう