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2006年04月14日

地元率ほぼ100%、地域の台所「石嶺食堂」

アンティークな内装や小物に囲まれて寛げる空間


琉球王国の時代から沖縄の様々な場面を演出してきた古都・首里。今では那覇市のベットタウンとしての側面が強いが、どこか独特な気質を感じさせる不思議なエリアだ。
そんな首里のはじっこ、石嶺町に溶け込むように佇んでいる食堂がある。石嶺小学校すぐ近くの、その名も「石嶺食堂」。オープンからまだ1年半しか経っていないというのが信じられないくらい地域に馴染んでいる石嶺食堂は、やっぱりお客さんも石嶺の人。その魅力を紹介しよう。

地元率ほぼ100%、地域の台所「石嶺食堂」店舗入り口は趣のある木枠のガラス戸。中に入ると昔の学校を思わせる靴箱があり、その奥はゆったりとした畳の間になっている。本物の木の香りと随所に散見されるクバ傘や浮き球などが、親戚の家に遊びに来たような懐かしい気分にさせてくれる。
夕方18時の開店時間を過ぎると、すかさず来店する地元のお客さん達。仕事帰りのサラリーマンに混じって子供を連れた家族連れなども見られ、まるで今昔の沖縄文化が融合しているようだ。

料理は沖縄の家庭料理と趣向を凝らしたオリジナルメニューが約60種。中でも左写真下の「焼きてびち」は石嶺食堂ならではのアイディアが光る一品。
てびちと言えば、煮込みが主流。焼くと豚の臭みがモロに出てしまうためだと思われるのだが、石嶺食堂のてびちは違う。何度も水を変えて下湯でしたてびちはほとんど臭みを感じさせず、ぱりっとした皮とプルプルの中身の食感が楽しい。しょうゆと生姜をベースにした甘辛いタレの味わいが上等の三枚肉のようで、無性にご飯が欲しくなる素敵なメニューである。
ちなみに、中の軟骨はちょっと食べにくいのだが、そんな時は両手で持ってかぶりつくのがオススメ。分解すると意外なところに肉が付いてたりして、また違った食感と味わいが楽しめる。手は洗えばいい。そんなことをもったいぶってては楽しみも半減というものだ。

狭い店ではないのだが、満席になることもしばしば。週末・平日を問わず、予約はしておいたほうがいいだろう。運がよければ、興に乗ってきたお客さんが三線を弾きだすなんていうハプニングにも出会える、魅力あふれる石嶺食堂である。

地元率ほぼ100%、地域の台所「石嶺食堂」


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Posted by しまグルメ at 12:00 │グルメ