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2006年05月02日

一手間かけた仕上がり「元祖沖縄そば 糸路」

平和通りの意外な沖縄そばの穴場

地元客や観光客でいつも賑わいを見せている国際通りと平和通り。那覇の真ん中、誰でも知っている平和通りに、実はうまいそば屋があることはあまり知られていない。
それも三越前から入って徒歩1分というほんの入り口。名前は「元祖沖縄そば 糸路」という。
「糸路」はここにオープンして3年目だけど、ちょうど昔沖映があったあたりで、30年近く食堂をやっていたという経歴をもつ。
平和通りに移ってからは、沖縄そばを前面に打ち出しているとのこと。なるほどメニューには「麺、スープ、食材、三つ巴のこだわり」と銘打っている。さっそく自慢の味をいただくことにした。

一手間かけた仕上がり「元祖沖縄そば 糸路」お願いしたのは一番のお勧めだという「糸路そば」。沖縄そば好きで、なおかつ欲張りな人に嬉しい、具がいっぱいのそばだ。三枚肉、本ソーキ、テビチが乗っているので、三枚肉そばにしようか、ソーキそばにしようか悩まなくていい。全部味わえる贅沢なメニューなのだ。

このボリュームも嬉しいが、見た目だけではないのは一口汁をすするとわかる。こちらの出汁はかつおをベースにしたあっさり味なのだけど、ただあっさりしているだけでなく、とてもコクがあってそのバランスのよさに驚く。
このコクを出すのにちょっとした技があるそうだけど、それはここでは教えられないので、知りたい人は直接聞いてみてほしい。

このあっさりこっくりした出汁に合わせてあるのがストレートの細麺。細麺のほうが実に絡み具合が良くこの出汁にはぴったり合っていると思う。

さて、具をいただいてみてビックリ。まずあっさりとした味付け、しかも三枚肉、ソーキ、テビチ、それぞれ微妙に味付けを変えている。だから、見た目どおり三つの具で三つの味が楽しめる。そして、とてつもなく柔らかく煮込まれているのも特徴のひとつ。なかでもテビチのうまさは絶品だ。
実はテビチそばが好きで、結構あちこち食べてきたのだが、こちらのはそのとろとろ具合といい、味付けといい、それに舌触りもなめらかな丁寧な仕事具合といい。安心して人にお勧めできる品だ。

こんなに豚肉が美味しいのは、一級品しか仕入れていないから。「素材が良いので、本物の味がでるんですよ」とはご主人のお話だが、まったくその通りだと思う。
「元祖沖縄そば 糸路」。そば好きは一度行ってみる価値大の沖縄そば屋だ。

一手間かけた仕上がり「元祖沖縄そば 糸路」


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Posted by しまグルメ at 14:00 │グルメ