2006年12月09日
「オーソレミオ」 風情ある高台のイタリア料理店
「オーソレミオ」、いわずと知れた名歌を店の名にしているのは、沖縄市にあるイタリア料理店。330号線を北上して、ライカム交差点を右に曲がり、丘陵に沿ってくねくねとした道を走る。
昔、このあたりには米軍の将校ハウスがたくさんあったという。今はその面影を見つけるのが難しいが、当時の将校向け住宅を改装し、レストランにしたのが「オーソレミオ」だ。
看板を目当てにグッと坂を上ると、赤瓦を乗せた可愛らしい住宅が目に入る。
昭和26年に建てられたというこの家。一番古いタイプの米軍住宅で、その当時の将校クラスのものにはこうして赤瓦が乗っているそうだ。
住宅を改装しているせいか、どことなく暖かい雰囲気がある。ウッドデッキのテラス席もあるので、天気の良い日は外で食べるのも良い。
今回いただいたのは、ランチメニューの中から「チキンのソテー」のコース。前菜、メインディッシュ、スパゲッティ、パン、デザート、飲み物という内容。
ボリュームたっぷりで、リーズナブルな値段なのに驚く。
今日の前菜は、ホタテ、トマト、アスパラ、柿、生ハムと洋ナシ、ルッコラのとりあわせ。なんとゴージャスなんだろう。色々な味が味わえるので、これだけで満足してしまいそうだ。
スパゲッティも日によって違い、今日はキャベツのスパゲッティ。細めの麺とあっさりめの味に食が進む。
メインディッシュの上:チキンソテー 下:デザート「パンナコッタ」チキンソテーは、こんがりとした焼き色が良い。とてもジューシーで香ばしく、香辛料がピリッと味を締めている。実はこのブラックペッパーのように見えるもの、八重山そばなどでお馴染みのピパーズなのだ。
自家で栽培しているものをじっくりと焙煎して引いているから、胡椒のように見えて味は若干マイルド。この手間隙かけたこだわりを是非味わって欲しい。
広い敷地内で、ピパーズのほかにバジルなどさまざまな香辛料や野菜が栽培されている。ドレッシングやソースがフレッシュに感じられるのも、生き生きとしたハーブがあってこそなのだ。
また、「オーソレミオ」は、イタリア料理店としては珍しい試みを始めようとしている。イタリアンと泡盛という組み合わせがそれだ。厳選した泡盛を味わってもらうため酒蔵も用意し、本格的に古酒などを提供していくという。
以前はランチタイムとディナータイムだけしかオープンしていなかったが、要望が多いため、近頃ランチタイムから引き続きディナーまで営業をするようになった。遅めのランチをとってものんびり過ごせるのが嬉しい。
アットホームな雰囲気でのんびりイタリア料理を味わえる店。ちょっと秘密にしておきたい、友達に教えて自慢したい。「オーソレミオ」はそんな店なのだ。
Posted by しまグルメ at 15:00
│グルメ